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S-NET「蓬莱学園の休日!」

 S-NET「蓬莱学園の休日!」は、株式会社遊演体が1994年に行なったネットゲームの第5作目です。
 それまでのネットゲームとは違い、キャラクターの行動結果をあらかじめ用意されたテキストを組み合わせて出力するという実験的な試みが行なわれたのが本作の大きな特長でした。

 「蓬莱学園の休日!」に参加するには、RPGマガジン誌やドラゴンマガジン誌上に掲載された広告より遊演体に資料請求を行い、パンフレットを入手する必要がありました(前作「夜桜忍法帖」参加者には無料で配布)。
 パンフレットには蓬莱学園の簡単な解説とキャラクターの作成ルールが掲載されていて、遊演体に会費を入金の上、キャラクターを作成し郵送すれば参加出来ます。これは「蓬莱学園の冒険!」と同様であるが、「蓬莱学園の休日!」では新たにコアプレイヤー制度というものが導入されました。
 コアプレイヤー制度とは、一般生徒より行動の選択可能性が大きいクラブの部長や委員会の局長級の役職をゲーム開始時よりプレイヤーキャラクターに解放し、プレイヤー間の交流や活動を活発化させるものです。

 「蓬莱学園の休日!」は「蓬莱学園の冒険!」同様、情報誌であるクリエイター誌に掲載されている情報を元に、キャラクターの行動を選択し、遊演体に封書で送付することで進行します。
 行動選択にはクリエイター誌に掲載されている行動選択肢を選ぶだけの日常行動並びに休日行動、及び「蓬莱学園の冒険!」のフリーアクション(FA)に相当する月末行動がありました。

 月末行動のシナリオには、主として次のようなものがあります。
 ・エビキュー騒動
 ・ワールドツアー空母事件
 ・学防軍暴走演習事件
 ・地下闘技場摘発
 ・蓬莱アルティメットファイト

 ですが、実験的な試みを行なう上で、参加者の多くが知っている蓬莱学園という舞台を選んだことが、本作ならびに蓬莱学園ワールド全体にとって適していたかは疑問が残ります。
 「蓬莱学園の休日!」には、ネットゲーム90「蓬莱学園の冒険!」参加者、その後のテーブルトークRPGならびにテーブルネット参加者、小説他の各種書籍で蓬莱学園を知った者、そして全くの新規参加者というさまざまな層の人間が参加し、そしてそれぞれが全く違った蓬莱学園に対する感覚を抱いていたため、各所で衝突し摩擦を起こしたのでした。
 また、構想が先駆的過ぎたため、システムも安定せず、かつ日常行動や休日行動で用意されていたテキストのバリエーションが少なかったため、勢い多くのプレイヤーが月末行動に集中したのも、主催者側の思惑と大きく外れた部分でもあります。
 後にS-NETのグランドマスター(GM)であった坂東入鹿(現:坂東真紅郎)が語ったところによると、S-NETが当初予定していたプレイヤー数は2,000人。ところが予想をはるかに上回る参加希望者が殺到し、最終的には4台並列で運用するも、最後まで安定した運営は出来なかったということです。
 加えて一部のマスターが、連続性のあるシナリオを月末行動で行なった結果、ゲーム自体が完全に迷走してしまった感がありました。

 蓬莱学園ワールド全体においても、本作品において新たな参加者が多数参加した反面、「蓬莱学園の冒険!」やテーブルネット参加者が蓬莱学園ワールドより離れる結果も生みました。

ゲーム期間 1994年2月~94年7月(全6回)
参加費 6,990円(消費税込:7,200円)
配布物 蓬莱タイムズ94年2月号~8月号
刊行物 ネットゲームマガジン クリエイター94年10月号『蓬莱学園の休日!』総集編
イベント 場所:小湧園
日時:1994年8月6~7日
参加費:19,800円
内容:ステューデント・コート、超高速演算研究所報告、格闘力学、郵便遊戯観察学、悪徳大路生態学、特殊単文節配列論、他
スタッフ

【グランドマスター】
坂東いるか

【マスター】
あきつ大輔、有賀薫、伊豆平成一号、内木純、皇月わたる、賀東招ニ、川鍋充弥、滝川沙夜、鳩羽青藍、早島勝嘉、一二三四郎、藤正まきば、茗荷屋、弓月つかさ、(有)涙野とおる

【蓬莱タイムズ編集】
坂東いるか・岡本博信