第4回 定番の謎?(1990年4月)
「蓬莱学園の冒険!」も第3回目。あちこちで事件が起こり、徐々に学園中がヒートアップしてきました。
このころ一番学園を騒がせていたのは、先月も書いた『無名剣』。紆余曲折を経て学園当局の手に戻ったこの剣を、仮面の学生騎士が頂戴するとの予告状が届いたのが先月のこと。穂北眞八郎記念大講堂に置かれた『無名剣』を巡り、生徒会と学生騎士の戦いが起こります(余談ですが、「冒険!」最大の悪役、南豪君武がイラストになったのはこの月がはじめてのことです)。
結果、勝ったのは学生騎士。巧妙な陽動作戦を用い、大講堂の中央に置かれた『無名剣』は、仮面の学生騎士の手に入ることになりました。まあ、その正体があの人なのですから、当たり前といえば当たり前なのですが(苦笑)。
ちなみに私も騎士が予告状を出した3月14日に合わせて、定番を選択していました。そしてそこで得たイメージが、「智」の文字と「吹雪と、ひげの大男と、古い運河に映るガス灯の列……」。終わってから思えば、これだけでも凄いヒントですが、その当時の私の頭では、そんなところまで想像もつきませんでした。
同じ月に土屋圭絵にも会いに行っているのですが、そこで得たイメージも「……螺旋、螺旋。桜美人。知里のおじいさま。昔むかしの恋物語。穴の中。晴彦にいさん。火事。傷跡。冷たい目。けして血はつながっていない。……」というもの凄いもの。え、何を言っているのかさっぱり判らない?それはTRPGサプリメント『蓬莱学園の秘密!!』の土屋家に関する記述を読んでみましょう。いやはや、こんなところまで考えられているとはと驚くことしかりです。
他にもこの月には、海洋冒険部の名艦『摩耶』が就役したり、同一FAへの最多PC参加記録を持つ第五次整頓隊が旧図書館から帰還したり、やっぱりいろいろなことが起こっています。
さてさて来月はどのような展開を迎えるのでしょうか?それは次回の講釈で……。