第3回 無名剣を捜せ!(1990年3月)
改めて当時のリアクションを読み返していると、前回書いた内容に一部間違いがあることに気づきました。瓜生副会長に面談に行くという定番行動を選択したのは、2月期ではなく4月期のこと。2月期に霧野が選択したのは、上旬「臨時講師試験を受ける」、中旬「クラブ活動に専念する」、下旬「無名剣を追いかける」という三つの定番行動でした。
「冒険!」が定番と自由定番、そしてフリーアクションの三つで成り立っていることは前回お話ししたとおりですが、定番は確実に何らかの情報を手に入れることが出来る代わりに、ストーリーに影響を与えることが出来ないというモノ。
大体300~400字程度の二人称で書かれたお話が帰ってくるのですが、これが意外と面白い。
体力をつけるという選択肢だけでも、心理学研で催眠術を掛けられたり、外科手術研に改造手術をされたり、人力飛行機部で猛特訓を受けたりするなど様々なバリエーションがあり、また後から読み直してみると様々な伏線が張り巡らされていたりして、読んでいて楽しくなります。
今のPBMは自分のキャラが出ている小説が帰ってくるということをウリにしているようですが、この定番はそんなものを吹き飛ばしてくれるぐらい魅力があります。
フリーアクションのリアクションは結構残っているのですが、定番は散逸が激しくほとんど残っていません。お手元に定番のある方、それは貴重な宝物ですよ。
さて、私の選んだ定番の結果ですが、 臨時講師試験は珍問奇問の山。取りあえず「本土からはほとんど見えないが、宇津帆島からならよく見える有名な星座を二つ記せ」の様な調べれば判る問題を解き、他の訳の分からない問題は適当に埋めましたが、結果はなんとか合格。「蓬莱学園の校歌を唄う(なんのメロディかを明記のこと)」で、「うちの学校の校歌」と書いたのが良かったのでしょうか(笑)。
クラブ活動に専念は、文化系・理科系・体育系に別れているクラブ会館に行って、そこで同じ定番を選択している人の中の何人かのデータが載っているというもの。この定番、「他の人に会いましたよー」というだけの遭遇定番で、クラブで何かをするというものじゃなかったので、 このあとかの六・四内戦の折に痛恨の失敗を起こす原因となります。
まあ、先の話はさておき、最後の無名剣。1月にアンヘラ・国東がリーデンブロック博物館から盗み出した無名剣は、アンヘラが土屋圭絵と幽霊塔で対決した際に、刀身と鞘、そして柄がバラバラになっいました。それを追って各団体が大騒動を繰り広げ、最終的に鞘と柄は当局の手に戻ったは良いのですが、「仮面の学生騎士」からそれをいただくとの予告状が。
他にも新空港反対デモで鷹月奇子と中村渠弓美が竜虎の対決を行い、論破ルームでアンネリ・ランツィラが京都風之助に捕らえられるなど、後に大きな役割を担うPC・NPCたちがこのころから顔を出し始めて来ました。
果たしてこれからどのような展開を見せるのか?それは次回の講釈で……。